本日の厚生委員会
本日は厚生委員会がありました。
審議内容は、敬老パス改正案に対する陳情審査とパブリックコメントの結果についてです。
敬老パスについては、現状維持で制度を続けるのは困難であるため、以前から見直しが検討されてきました。しかし、高齢者の方々から急な制度変更に対する反対の声が寄せられたことを受け、約1年半かけて改めて見直しが議論されてきました。
今回、市は敬老パスの存続を前提に、3つの要件を改正する案を提示しました。それに対する市民の意見についても説明を受けました。
改正される3つの要件は以下のとおりです。
1. 上限額を7万円から4万円に引き下げる
2. 自己負担額を50%に引き上げる
3. 利用開始年齢を70歳から75歳に引き上げる
一部の市民からは現行制度の維持を求める声もありますが、現在の人口構造や社会的背景を踏まえると、現状維持は難しいのが実情です。
本日の委員会では、私は
• 改正案について十分な説明がなされてきたのか
• 5年後の見直しの際に、廃止ありきで議論を進めることがないのか
この2点について質問しました。
この1年間、この問題について議論を重ねて感じたのは、敬老パスの問題は高齢者だけでなく、若い世代にとっても大きな課題であるということです。
高齢者にとって使いやすく、喜ばれる制度であるならば、できるだけ現状を維持したり、負担を軽減する方向で考えたいところです。しかし、現役世代の負担を考えたときに、そうした方針だけでは立ち行かず、時代に合わせた見直しが必要になることも事実です。
だからこそ、現在利用している高齢者の方々にも、改正の必要性を理解してもらい、納得してもらうことが重要だと改めて感じました。
これからの札幌市を支えるのは、若い世代の皆さんです。
彼らが笑顔になり、希望を持てる社会をつくることが、私たち政治家の使命だと考えています。
一年間厚生委員として敬老パス問題と向き合ってきましたが、私自身も大変成長できた問題に取り組めたと思っています。
どちらか一方に偏らず、俯瞰して物事を見る事を学べた一年でした。
これからも、様々な課題に直面しますが、この事を土台に頑張ります。
